梅 の 基本情報と撮影のコツ
早春に一足早く花を届けてくれる梅は、古くから人々に親しまれてきました。平安時代までは『花見』といえば梅をさしたともいわれています。
見頃となるのは例年1月の下旬から3月の中旬頃です。品種が多く開花の時期も異なるため、長い期間楽しむことができます。
開花は気温の影響を受けやすく、同じ木であっても、その年によって開花時期が1ヶ月近く前後することもあります。念の為、SNSなどを通じて最新の開花情報を調べてから撮影に向かいたいです。
梅は桜や桃とは異なり、枝いっぱいに花を咲かせるわけではありません。そのため、見たままを撮影してしまうと、寂しい写真になってしまいがちです。
花の少なさをカバーするためには、積極的に望遠レンズでの圧縮効果を利用してみてください。1本の木で寂しいのなら、複数の木を圧縮して撮影してしまえばいいのです。梅林の撮影は、梅林の外から撮るくらいの気持ちでいきましょう。
場所によっては梅との距離を取れないこともあります。そのときは、クローズアップ撮影をしてみてください。花付きの良い枝を主題にしてみたり、花一輪をマクロレンズで撮影してみてもいいでしょう。
クローズアップ撮影では、梅の枝が悪目立ちしやすいので、構図でうまく隠したり、大口径レンズでボカしてしまうなどの工夫をしてみてください。