花菖蒲 の 基本情報と撮影のコツ
ハナショウブはアヤメ科の多年草です。よく似た花に、アヤメ、カキツバタなどもありますが、当サイトでは表記を『花菖蒲』で統一しています。古くから多くの品種が開発されてきたため、見分けるのは困難です。
アヤメは主に乾いた土に咲き、開花期は5月上旬から中旬です。漢字で書くと「菖蒲」です。
カキツバタは主に水中に咲き、開花期は5月中旬から下旬です。漢字で書くと「杜若」です。
ハナショウブは主に湿地に咲き、開花期は5月下旬から6月下旬です。漢字で書くと「菖蒲」で、アヤメと見分けが付きません。
ハナショウブは特に品種が多いため、名所と呼ばれる場所で栽培されるのはハナショウブが多いです。アヤメ園と名がついていても植えられているのはハナショウブなこともあります。
花菖蒲は連作障害のある花です。そのため、正しく手入れをしていないと、次第に花が咲かなくなります。何年か前の情報を元に訪ねてみても、花が咲いていなかったということもあります。毎年イベントを開催しているスポットだと安心できます。
開花期は水が抜かれることもありますが、花菖蒲は基本的に田んぼに植えられています。そのため目線の高さから撮影すると、背景が土や泥になります。目線を花と同じ高さまで落として撮影しましょう。
いっぽうで、澄んだ流水のある菖蒲田で、晴天の日だと、水面の反射を玉ボケにすることもできます。そのような条件に恵まれたなら、背景を水面にするような構図を積極的に狙いたいです。
花菖蒲は水辺の花なので、雨や曇りでも良く映えます。アジサイと同じくらい梅雨の似合う花なので、天気のすぐれない日にこそ花菖蒲を撮影してみましょう。