バラ の 基本情報と撮影のコツ
世界中で多くの人を惹きつけるバラもまた、魅力的な被写体です。
見頃は5月の上旬から下旬にかけてです。四季咲きの品種も多く、秋にも見頃を迎えることがあります。一般的に、秋よりも春のバラのほうが豪華に咲く傾向にあります。
バラは栽培が難しく、花びらも痛みやすいです。撮影する際には傷んでいない花を探すようにしましょう。訪れる時期についても、見頃終わりよりも見頃始めのほうが痛みの少ない花が残っています。
バラは、桜のように樹形を撮影するようなことが、ほとんどありません。主役となる一輪の花にぐっと寄ってクローズアップし、ほかの花や別の株などは脇役や副題にすることを意識してみましょう。マクロレンズが大活躍する場面です。
バラのように彩度が高く、クローズアップ撮影を多用する花は、昼間の強い日差しの中で撮影するのが難しいです。コントラストが強く出すぎてしまうためです。朝夕の柔らかい光を利用するか、昼間の撮影であれば、あえて薄曇りの日を選んでもいいでしょう。
バラの葉は、光を強く反射します。晴天時には玉ボケを作りやすいですが、反射が目立ちすぎることも多いです。PLフィルタがあると、反射量をコントロールできます。