ポピー の 基本情報と撮影のコツ

春に咲く一面の花畑と言えば、多くの人がポピーを想像するのではないでしょうか。アヘンの元となるケシの仲間で薬効があるため、太古より多くの品種が開発されてきました。
花畑として多く見られるのはシャーレーポピーとカリフォルニアポピーです。真っ赤な花を咲かすのがシャーレーポピー、和名だとヒナゲシと呼ばれてます。オレンジ色がカリフォルニアポピー、和名はハナビシソウです。いずれも見頃は5月中旬から下旬です。
ポピーは背丈や花の大きさの割に茎が細いです。風になびく様子は動画だと素敵ですが、写真、特にクローズアップ撮影では被写体ブレの温床になります。クローズアップが好きな人は無風の日を選びたいです。晴天時に広く撮るなら多少の風があっても大丈夫です。
シャーレーポピーの真っ赤な花は色飽和を起こしやすいです。彩度を強調しない撮影モードで、気持ちアンダー気味に撮影しましょう。なお、広角で撮るときは多少の色飽和も気にならないことも多いです。
ポピーは次々と花を咲かせますが、ひとつの花は長持ちしないので、蕾や芥子坊主が目立ちます。クローズアップ撮影では、できるだけ芥子坊主が目立たない構図を探したいです。いっぽうで、パステル調のように透明感のある仕上げにしたいときは、むしろ蕾や芥子坊主があることで、暖色のポピーが引き立ちます。
名所と呼ばれる場所は広大なポピー畑が多いです。カラフルなポピー畑と気持ちいい青空の相性は抜群なので、5月の晴れ間は、ぜひポピーの計画を立ててみてください。