彼岸花 の 基本情報と撮影のコツ
コスモスと並んで秋の訪れを告げる花、それが彼岸花です。近年では『曼珠沙華』との呼び名も一般的になってきました。
見頃となるのは名前の通り彼岸の頃、例年9月の中旬から下旬にかけてです。気温の低下が発芽を促すので、残暑が厳しかったり少雨だったりすると、開花が遅れる傾向にあります。
彼岸花の鮮やかな赤は、色飽和を起こしやすいです。カメラの設定で彩度を下げ、ややアンダー気味に撮影することで防げます。RAWで撮影しておくと、あとから細かな彩度や露出の変更が可能になります。
赤い色は黒との相性がいいです。背景が暗い場所を選べれば、ぜひアンダーで撮影してみてください。暗闇に浮き出るような彼岸花を表現できます。
彼岸花は秋雨の季節とも重なりますが、雨だからと嘆く必要はありません。水滴も似合う花だからです。マクロレンズや望遠レンズでクローズアップ撮影をしてみましょう。
並木などの根締めにもよく使われています。そういった場所では木漏れ日を活かしてスポットライトのようにも表現できます。
古くから生活のそばにあった花なので、ちょっとした空き地などでもよく見かけます。クローズアップ撮影なら群生地である必要はないので、秋はぜひカメラを持って、散歩してみましょう。