夜景 の 基本情報と撮影のコツ
写真の題材として、夜景はとても人気です。光と影を写すという写真の本質に近いですし、都市部ほど絶景を見られることも人気の理由です。
夜景は大きく2種類にわけられます。一つ目はイルミネーションやライトアップなど比較的近い位置から眺める『都市夜景』です。工場やジャンクション夜景などもこちらに含まれます。もう一つはビルの展望台や丘の上から眺める『高台夜景』です。
都市夜景は、季節を問わず楽しむことができます。クリスマス前後になると各地でイルミネーションイベントも行われます。撮影の難易度が低く、見栄えのする写真となりやすいので、写真撮影では都市夜景のほうが人気です。
高台夜景は都市夜景よりも遠方を眺めるため、秋から冬にかけての空気の澄んだ時期が見頃となります。関東平野だと木枯らしなどの北風が強く吹いた日は綺麗に見えることが多いです。条件が整うと、光に切り取られた地平線をくっきりと拝むこともできます。一方で、被写体としては横長なので構図の作り方が難しいです。そのため高台夜景は撮影よりも観賞の対象として人気です。
夜景撮影では必ず三脚を用いましょう。カメラ性能の向上により手持ちでも撮影できるようになってきていますが、三脚があれば絞って撮影できたりと表現の幅が広がります。展望台など人の多く集まる場所では、三脚の使用が可能かどうか、あらかじめ調べておきましょう。
プロテクトフィルタを使用している人は、夜景撮影の際には外しておきましょう。ゴースト発生の原因となります。
ビルの展望台などで窓越しに撮影すると、窓ガラスに室内が写り込んでしまうことがあります。窓に室内光が当たらないように、暗幕などの黒い布を使うことで防ぐことができます。黒いジャケットなどを着ていれば、それで代用もできます。
窓に指紋などが付いてると、その部分が、にじんで写ってしまいます。油分を拭き取れるような湿式のレンズクリーニングティッシュがあると便利です。
夜景撮影ではホワイトバランスを大きく変更しても違和感がありません。普段は使わないような色味で撮影してみても面白いです。