美の山公園は近年、秩父雲海の撮影名所として人気が高まっています。雲海は湿度が高く、無風で、放射冷却のある夜間から早朝にかけて発生します。雲海が多く見られるシーズンは例年10月から11月です。
雲海夜景は、雲海や夜景を単独で撮るよりも条件がシビアになります。雲海は朝に発生しやすいのですが、夜景の光量は19時から21時をピークに、終電以降は減る一方だからです。また、雲海発生の条件が良すぎても、夜景が雲に飲み込まれてしまいます。
雲海発生条件が良い日に雲の湧き始めを狙うと、雲量と光量のバランスがちょうどよくなります。時刻にすると21時から24時頃が良いのですが、その時間帯に雲が湧くかは、ある程度運任せとなります。
撮影場所は、山頂展望台か入口展望台になります。見える景色はほぼ同じですが、山頂展望台のほうが西側への視界が広いです。
雲海の湧き始めは、風によって刻一刻と表情が変わります。数分たらずで景色が変わるので、狙った位置に雲がなくても時間をかけて粘ってみましょう。
星など空を含めて撮影するのなら超広角、秩父盆地の山並みを写すにはフルサイズ換算で30mm前後、秩父の中心街を捉えるなら50~100mm、工場などのランドマークをクローズアップするのなら200mm以上のレンズが必要です。
月齢や絞り値にもよりますが、シャッター速度は数分になるため、レリーズも準備しておきましょう。
- Pentax K-3
- smc PENTAX-DA 18-135mm f/3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR
- 24mm, F13, 120s, ISO400
- 2020/10/23