高山不動では例年11月中旬から下旬に紅葉の見頃を迎えます。先ずは天然記念物のイチョウが色付き、本堂周辺のモミジが色付くのは1週間から10日ほど遅れてからです。
イチョウで有名な寺院ですが、イチョウのそばにはモミジの巨樹もあり、ほぼ同じ時期に見頃となります。階段から本堂周辺に登ると、モミジが多く植えられていますが、見頃となるのはイチョウが散ってからです。本堂を副題にした写真を撮りたければイチョウとは時期をずらして訪れましょう。
直接本堂に向かう階段は斜度がきつく踏面も狭いため危険です。旧高山小学校のそばから、つづら折りの登山道のほうが安全です。なお、階段と登山道のどちらも撮影ポイントになるので、できれば両方で撮影したいです。
イチョウは低い位置に枝が少ないです。葉を多く写すには見上げる必要がありますが、それだと背景が空になり巨樹らしさが出ません。たとえ葉が少なくなっても幹を主題にしたほうが巨樹らしさが出ます。幹の周囲のベンチを副題にすると、対比により幹の太さが際立ちます。
イチョウは南西向きの斜面に立っています。斜面の下に撮影位置はないので、撮影は基本的に逆光となります。特に午後は強い逆光になるので、奥武蔵の山並みを背景にしたいときは午前中に訪れる必要があります。
使用するレンズは超広角から標準レンズがオススメです。視界が広く、巨樹や本堂など大きな被写体が多いため、超広角も存分に使えます。クローズアップしたい場面でも標準ズームレンズの画角内で充分です。
- Pentax K-3
- HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR
- 26mm, F9.0, 1/25s, ISO100
- 2022/11/25